株式会社GSユアサ 【緊急レベル:高】UPS監視ネットワークカード「Acroware-LAN AgentPRO」 Client Shutdown Software for Linux(Ver1.14.xxx)版においてテンポラリファイルが 削除される問題対策のアップデートについて(2013.6.28更新)
記
1. 対象製品とバージョン 下記条件に全て合致する場合は本現象の対象となり、対処が必要になります。
条件1: CSLXの対象バージョン Ver1.11 (リリース時期 2006/3-2009/03) Ver1.14.004, Ver1.14.005, Ver1.14.006 (リリース時期 2009/03以降)
バージョンの確認は次のコマンドを実行し確認ください。 "/etc/uGuard -v"
条件2: CSLXのテンポラリファイルの配置ディレクトリがtmpwatch機能の対象となっている場合 確認A: CSLXのテンポラリファイルの配置位置の確認 /etc/.UGUARDのファイル内のTemporary files項に記述があります。 例)Temporary files: /tmp 確認B: tmpwatch機能の対象の確認 /etc/cron.daily/tmpwatch内に以下(/tmpが対象の例)のように指定があります。 /usr/sbin/tmpwatch “$flags” hhh / tmp //hhhは時間
OSのデフォルトセットアップにて条件に該当するディストリビューションとして弊社にて 確認できたものは次になります。
1.Red Hat Enterprise Linux ES release 3.x 2.Red Hat Enterprise Linux ES release 4.x 3.Red Hat Enterprise Linux Server release 5.x 4.CentOS release 5 5.VMWare ESX 4.0.0 6.Red Hat Linux 7.x 7.Red Hat Linux 8.x 8.Red Hat Linux 9.x
ご注意: tmpwatch機能のある他のディストリビューションについても、tmpwatch機能が有効 かつ上記条件1及び2に合致する場合は同現象が発生します。
2.現象について (1)内容 CSLXではプログラム内通信の為に使用するテンポラリファイル(lockfile.usha.4096」及び 「lockfile.usha.8193」)をデフォルトで/tmpディレクトリに配置しています。 これらのファイルがLinuxのtmpwatch機能(*1)により設定された時間で削除される可能性があり ます。削除された場合、以下の現象が発生します。 *1:tmpwatch機能は、一定期間アクセスがないファイルを指定時刻(crontab機能使用)に削除する 機能です。 現象1: 停電が発生した場合、停電の検出メッセージは表示されるがOSのシャットダウンが行えなく なります。 現象2 :uGurad -p でUPSの状態を確認すると下記のメッセージが表示されUPSの情報が正しく 表示できません。 Sorry, the daemon is not running!
(2)発生条件と緊急レベル 発生条件: CSLXのインストール時にテンポラリファイル(temporary files)をLinuxのtmpwatch機能 の対象ディレクトリに指定した場合には、CSLX起動後からtmpwatch機能で指定された時間経過す ると同現象が発生します。
3.処置方法 以下のいずれかの方法にて現象回避処置の実施をお願い致します。 処置1: tmpwatch機能の設定変更 「/etc/cron.daily/tmpwatch」を編集しテンポラリファイル「 lockfile.usha.4096」及び 「lockfile.usha.8193」をxオプションで例外対象に指定してください。
例)ディストリビューションがRed Hat Enterprise Linux Server release 5.5で CSLXのテンポラリファイルの配置が/tmpの場合 flags=-umc /usr/sbin/tmpwatch "$flags" -x /tmp/.X11-unix -x /tmp/.XIM-unix -x /tmp/.font-unix -x /tmp/.ICE-unix -x /tmp/.Test-unix -x /tmp/lockfile.usha.4096 -x /tmp/lockfile.usha.8193 240 /tmp /usr/sbin/tmpwatch "$flags" 720 /var/tmp for d in /var/{cache/man,catman}/{cat?,X11R6/cat?,local/cat?}; do if [ -d "$d" ]; then /usr/sbin/tmpwatch "$flags" -f 720 "$d" fi done
お知らせ: この編集によるサーバの再起動は必要ありません。
処置2: CSLXの修正パッチ適応 弊社HPより修正パッチ一式をダウンロードしパッチを適用してください。 パッチについて: CSLX114_patch_12071901.zip CSLX111_patch_12091201.zip ダウンロードファイル名: ご利用のバージョンがVer1.14.xxの場合: CSLX114_patch_12071901.zip ご利用のバージョンがVer1.11の場合: CSLX111_patch_12091201.zip
配布する修正パッチの対象ディストリビューション: 1.Red Hat Enterprise Linux ES release 3.x 2.Red Hat Enterprise Linux ES release 4.x 3.Red Hat Enterprise Linux Server release 5.x 4.CentOS release 5.x 5.VMWare ESX 4.0.0 6.Red Hat Linux 7.x 7.Red Hat Linux 8.x 8.Red Hat Linux 9.x
お知らせ: 上記以外のディストリビューションの場合は、他の処置を実施お願い致します。
処置3: CSLXの再セットアップ 注意: 本処置は、Ver1.14向けのみになります。
CSLXをアンインストール(/etc/uGuard ?U)後に再インストールをお願い致します。 ただし、再インストール時に必ずTemporary filesをデフォルトディレクトリ (/tmp) から/etc/uGuardrunへ変更をお願い致します。変更方法については、インストール ガイド(TT-4887-4*)の5-4項を参考お願い致します。
お知らせ: Temporary filesのデフォルトディレクトリを/etc/uGuardrunに変更した修正リリース バージョンよりダウンロード開始致します。ダウンロードについてはUPS管理ソフトウェアのダウンロードサイトより
3.問合せ先 本件についてのお問い合わせにつきましては、Webフォーム『製品ご購入後のお問い合わせ』へ または、以下ミニUPSサービス相談室へお願いします。 ミニUPSサービス相談室 0120 - 456 - 652 (フリーダイアル) (9:00~12:00, 13:00~17:30 土日祝日・弊社休業日を除く)
以上 |