株式会社GSユアサ   

 

【緊急レベル:高】UPS監視ネットワークカード「Acroware-LAN AgentPRO

Client Shutdown Software for LinuxVer1.14.xxx)版においてテンポラリファイルが

削除される問題対策のアップデートについて

 

 

1.          対象製品とバージョン

下記条件に全て合致する場合は本現象の対象となり、対処が必要になります。

 

条件1: CSLXの対象バージョン

Ver1.14.004, Ver1.14.005, Ver1.14.006 (リリース時期 2009/03以降)

バージョンの確認は次のコマンドを実行し確認ください。

"/etc/uGuard -v"

 

条件2: CSLXのテンポラリファイルの配置ディレクトリがtmpwatch機能の対象となっている場合

確認A CSLXのテンポラリファイルの配置位置の確認

 /etc/.UGUARDのファイル内のTemporary files項に記述があります。

 例)Temporary files: /tmp

確認B tmpwatch機能の対象の確認

/etc/cron.daily/tmpwatch内に以下(/tmpが対象の例)のように指定があります。

 /usr/sbin/tmpwatch $flags hhh / tmp              //hhhは時間

 

OSのデフォルトセットアップにて条件に該当するディストリビューションとして弊社にて

確認できたものは次になります。

 

1.Red Hat Enterprise Linux ES release 3.x

2.Red Hat Enterprise Linux ES release 4.x

3.Red Hat Enterprise Linux Server release 5.x

4.CentOS release 5

5.VMWare ESX 4.x

 

ご注意: tmpwatch機能のある他のディストリビューションについても、tmpwatch機能が有効

かつ上記条件1及び2に合致する場合は同現象が発生します。

 

2.現象について

(1)内容

   CSLXではプログラム内通信の為に使用するテンポラリファイル(lockfile.usha.4096」及び

lockfile.usha.8193)をデフォルトで/tmpディレクトリに配置しています。

これらのファイルがLinuxtmpwatch機能(*1)により設定された時間で削除される可能性があり

ます。削除された場合、以下の現象が発生します。

*1:tmpwatch機能は、一定期間アクセスがないファイルを指定時刻(crontab機能使用)に削除する

機能です。

現象1:

 停電が発生した場合、停電の検出メッセージは表示されるがOSのシャットダウンが行えなく

なります。

現象2 :uGurad -p UPSの状態を確認すると下記のメッセージが表示されUPSの情報が正しく

表示できません。

    Sorry, the daemon is not running!

 

 (2)発生条件と緊急レベル

発生条件: CSLXのインストール時にテンポラリファイル(temporary files)Linuxtmpwatch機能

の対象ディレクトリに指定した場合には、CSLX起動後からtmpwatch機能で指定された時間経過す

ると同現象が発生します。

 

3.処置方法

以下のいずれかの方法にて現象回避処置の実施をお願い致します。

処置1: tmpwatch機能の設定変更

   「/etc/cron.daily/tmpwatch」を編集しテンポラリファイル「 lockfile.usha.4096」及び

lockfile.usha.8193」をxオプションで例外対象に指定してください。

 

例)ディストリビューションがRed Hat Enterprise Linux Server release 5.5

CSLXのテンポラリファイルの配置が/tmpの場合

flags=-umc

/usr/sbin/tmpwatch "$flags" -x /tmp/.X11-unix -x /tmp/.XIM-unix

      -x /tmp/.font-unix -x /tmp/.ICE-unix -x /tmp/.Test-unix

      -x /tmp/lockfile.usha.4096 -x /tmp/lockfile.usha.8193 240 /tmp

  /usr/sbin/tmpwatch "$flags" 720 /var/tmp

  for d in /var/{cache/man,catman}/{cat?,X11R6/cat?,local/cat?}; do

  if [ -d "$d" ]; then

  /usr/sbin/tmpwatch "$flags" -f 720 "$d"

       fi

  done

     

お知らせ: この編集によるサーバの再起動は必要ありません。

 

処置2: CSLXの修正パッチ適応

弊社HPより修正パッチ一式をダウンロードしパッチを適用してください。
        パッチについて: CSLX114_patch_12071901.zip

 

修正パッチ配布開始: 2012727

配布する修正パッチの対象ディストリビューション:

1.Red Hat Enterprise Linux ES release 3.x

2.Red Hat Enterprise Linux ES release 4.x

3.Red Hat Enterprise Linux Server release 5.x

4.CentOS release 5.x

5.VMWare ESX 4.x

 

お知らせ: 上記以外のディストリビューションの場合は、他の処置を実施お願い致します。

 

処置3: CSLXの再セットアップ

CSLXをアンインストール(/etc/uGuard ?U)後に再インストールをお願い致します。

ただし、再インストール時に必ずTemporary filesをデフォルトディレクトリ (/tmp)

から/etc/uGuardrunへ変更をお願い致します。変更方法については、インストール

ガイド(TT-4887-4*)の5-4項を参考お願い致します。

 

お知らせ:  Temporary filesのデフォルトディレクトリを/etc/uGuardrunに変更した修正リリース

バージョン(Ver1.14.006a)を2012727日よりダウンロード開始致します。ダウンロードに

ついてはUPS管理ソフトウェアのダウンロードサイトよりお願い致します。

 

3.問合せ先

 本件についてのお問い合わせにつきましては、Webフォーム『お問い合わせ』へ

 または、以下ミニUPSサービス相談室へお願いします。

     ミニUPSサービス相談室

     0120 - 456 - 652 (フリーダイアル)

     (9:0012:00, 13:0017:30 土日祝日・弊社休業日を除く)

 

 

                                        以上